忍び、恋うつつ For Nintenndo Switch 感想【花吹雪・雪月花・甘密花】
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忍び、恋うつつ For Nintenndo Switch、主要物語をクリアしての感想です。
攻略状況
〇花吹雪絵巻(初期キャラ)
〇雪月花絵巻(後続キャラ)
〇甘密花絵巻(後日談+α)
×万花彩絵巻(後日談)
※前半(~キャラ別)ネタバレなし
はじめに
今回は何度も移植を繰り返してきたこと、攻略キャラが多いことを考慮して、掘り下げたキャラ別感想は特に印象に残ったキャラクターのみにしています。
推し(好き)ポイント
✓攻略キャラクターのタイプがよりどりみどり
初周でラスボスが明確に分かるので、どのキャラも似た展開になっていたのには少し「飽き」を感じましたが、萌えさせるポイントが異なるので要所は押さえており、様々なタイプの萌えを楽しめました。好みはあれど各々の√で一度は口角ぎゅいん上がっていたと思います。
✓「そうだ!癒されよう!」が叶う
どの点を重視しその作品を良しとするかは十人十色ですが、必ず肯定されるし単純に口説かれまくるのでワタシ自身仕事で嫌なことがあった日には「癒されよ~」と思いながらプレイしました。辛い、切ない、悲しい乙女ゲームに疲れたそこのお方、忍びを目指してみませんか。
惜しい(残念)ポイント
✓ 先が分からないドキドキを求めるべからず
所謂「サスペンス」的な展開はほとんど感じなかったです。悪く言えば飽きがあり、よく言えば純粋にキャラクターとの交流をたのしめる内容でした。シナリオのギャップ少ないにしろキャラクターのギャップはたくさんありました。
✓もう一押し欲しかったヒロイン
すごく努力家で、忍者として成長する!という気持ちを強く感じられるかえでちゃん。好きです、好きなんです。それでも一つ気になったのが攻略キャラ達のふとした、またはボソッと口に出た言葉に対して「どういう意味なんだろう」とは思うものの、突っ込まない点。簡潔に言うと、基本的に会話は受け身なんですね。明らかに好意的な言葉を流しちゃう!これまで恋なんて微塵も考えてこなかった人生送ってそうなので「仕方ないな〜」と思いつつ見守る姿勢でした。(でもこれだけの濃いキャラたちの相手となると受け身でないときつい気もする)
✓回想シーンが多いので少々くどい
そんなに考え込んでプレイする作品でもないのでこんなにいらなかったかな。
喜ばしいことに追加要素を重ねていて、絵巻がたくさんあるので時間がかかりましたね。
ワタシは中途半端だとすっきりしないのでわりとまとめてプレイしていましたが、ボリュームがあるのでその日の気分でちょこちょこプレイでも良いかも。
ひとこと
片桐かえで
→上記にも挙げたように基本的には受け身。ただ心の内の無自覚ツッコミ力が素晴らしい!心の声をもっと声に出して欲しい絶対面白いのに(笑)他の女子から嫉妬や生意気!なんて嫌がらせをされても、相手にする時間が勿体ないと判断する素敵な努力家さんでした。
猿飛咲助
→メロメロの術と名付けた男、流石、語彙力爆発してる(褒めてる)
霧隠蔵人
→とにかく俺の姫君。俺の!姫君!
由利鎌清
→むっつり!努力、努力、努力!優しい!可愛い!むっつり!
穴山大介
→分かりやすいギャップ攻撃にひっかからないぞ▶おいおいその照れ顔はなんだ好き
我来也
→かわいい!!・・・かっこいい枠、だと(歓喜)
真田幸影
→全ての√で美味しいを担ってる(と思ってる)牽制のプロ
豊臣秀虎
→本物の馬鹿キャラと思っててごめんなさい
霧隠忠人
→【弟×CV江口拓也=極められた可愛い】の方程式が成立。かえで「友達の弟まで術をかけちゃうなんて私ってばなんて罪深いことしちゃったんだろう…!」
宇喜多義家
→年齢…え?そだったん?
→一発目のメロメロ状態の衝撃がすごかった
キャラ別感想
※〈はじめに〉でお伝えしたように、特に印象に残ったキャラのみ
※以降ネタバレあり
由利鎌清
いかにも眼鏡でしっかりとした学級委員長!な鎌清ですが、顔を赤らめる立ち絵が印象的で初心な反応をからかわれ、むっつり言われてるのがなんとも可愛らしい。
補欠合格だったにも関わらず(理由は家柄でなく能力だと思われる)とにかく努力を重ねてきたからこそ、かえでのひたむきさに心打たれるものがあったのでしょう。そんなお互いの頑張りを尊敬しあえるカプはとても応援したくなってしまいました。
咲助、蔵人の時のかえでは「迷惑かけてごめんね、気をつけるね」って気持ちが先行してましたが、鎌清√は「由利くんみたいに頑張ります!」の気持ちの方が強く感じられて、個人的にはこっちの彼女の方が好感持てるなっていうのも理由の一つかもしれません。
勉強の休憩用のお菓子準備してくれるのとても和むな~かと思えば、メロメロ状態になるとちょっと気だるげな雰囲気出して超強気に口説いてくるのがギャップ。良い。むっつりさがでてるよね。好き。
加えて、女性への免疫がない鎌清が彼女に思いを伝えるべく穴山先輩に女性への好意の伝え方を聞くのも、努力してる様子が彼らしくて好きでしたね。
「とても綺麗です!」(手を褒め)
(手相のことかな?)
「ありがとう。生命線が長いねってよく言われるの」
和む~~~!
花吹雪の術でみんなの視界を遮ってキスするするのラストスチルがとっても好きでした。照れてる彼と、「やるときはやる」な彼のギャップはたまりません。
我来也
可愛いし可愛いからたぶん最後まで可愛いんだろうなって思っていましたが、進んでいくとなんだか様子が違うぞ。
「こ・・・これは?もしや?」と感じた通り、【かわいい】の皮を被った【かっこいい】キャラでした!!18歳という年相応の姿について全く知らなかったにも関わらず勘が冴えていたのか「そうなれば美味しいなぁ」と考えていたので、全力でガッツポーズ。
恥ずかしがるわりに押しが強い(友達としても恋愛的にも)のが良かった。それと「〜なんだぞ。、じゃない!〜〜だ!」の取り繕い方にはにこにこしちゃいますね。
伊達政宗の子孫ときいて納得。眼帯にも孤高にも意味があったのかと。ただの徳川の残党というだけでなく、強い権力を持ちえた立場だっただけに余計に豊臣の世では受け入れられなかっただろうし、極めて寂しがり屋な孤独な部分を持つ彼だから、副理事長に従っていた理由もストンと落ち着きました。
手紙がすごい!嬉しさのあまり渡さないのに出会った日から書いてるのが!日記とか手紙とか、『後々行動理由や心情を知ってしまう』アイテムはお決まりだけど大好き。
かわいくかっこよく病み気味な?口説き文句を使うというギャップの重ね着がとっても素敵なキャラクターでした。
好きな台詞は
「膝枕とか膝枕とかあるいは膝枕とか」
「お前の心を、奪い続ける」
「まぁ、嫌いになったとしても好きにさせるだけだけどな」
です!新婚生活のすれ違いを人形で仲直りしたのが愛おしかったです。え、やっぱりかわいいな。
真田幸影
ワタシの個人的感覚なのですが先生と生徒の関係ってイマイチときめかないんですけど、そんな考えは杞憂でした。
何が一番萌えたかって、超大人気ないところ(笑)かえでちゃんから見たらすごい忍者で大人で素敵、という一面は彼がそう見せているというところが大好きですね。その他生徒には見え見えに大人気ないww
他キャラ√においても親のような恋敵のような牽制が目立っていてくすっと笑うシーンが印象的でした。あとかえでちゃんの一言一言にすごく敏感。
「だいたい俺は怖い先生でもあるからね」
「いや俺はちゃんと怖いから。そうだよね?片桐さん」
怖い真田先生が好き(選択肢)
「そうか俺は怖いか…いや、それで正しいんだけどさ」
とか(笑)
先生と生徒を楽しめたのはすごく嬉しかったし、真田と姫としての関係も近づいたり、離れたりを繰り返してたのが面白かったです。行動と感情の矛盾よ・・・。一方的にだけどずっと見てきたんだから恋に落ちたっておかしくないよ。双子生まれて幸せそうなのはほんと良かったね、妖しい雰囲気を漂わせてくる先生だけど触れる時は緊張しまくっていたらいいなという妄想。尊い。
この√だったと思うのですが、
咲助「競った白熊」
鎌清「切磋琢磨ですね」
鎌清よくわかったな・・・一周回ってあふれる語彙力に脱帽。
豊臣秀虎
最初の登場が馬乗ってあんな当て字な言語喋るから不可抗力な気がしますが、本物の馬鹿だと思って本当にごめんなさい秀虎様!だいすきです!
悪い男に見せかけて、慈愛溢れる性格かつ真面目かつ当たり前のような女子(おなご)への思いやり!最後特に重要。髪が乱れているとか、足場を整えるとか、女性へ向けての気遣いが紳士的。
次期将軍である自分に媚びてくる人にも怒らず、媚びさせる自分の立場があるからと誠意のある対応をしているのを見てその器の広さにワタシは感動したよ!!
それでもなんでもしてもらうのが当然だった、人が勝手に与えてくるのが当たり前だった彼が、【何か飲みたいなら自分で飲みに行く】というかえでちゃんの庶民として当たり前の行動に戸惑っていたのが良かったし、そんなかえでちゃんだから好きになったんだよね。
「いつならばそなたは伴侶を探す?儂は今気になる。そなたの未来の伴侶が今気になる。無性に腹立たしくなるほどに」
はいーすきー。
基本的に包容力の塊に弱いワタシ。一緒にいてどきどきするより安心してお互い信頼しきってお互いがお互いの居場所、みたいな関係が好きです。
「儂はそなたが安らげる場所を作りたい。そなたはいつも、頑張りすぎるから」
これよ、彼。こういうとこ。
かえでちゃんもかえでちゃんで戦闘時に「一緒に幸せになりたい!」叫びながら戦うのよ良かったです。あの彼女が恋愛的なことを叫んでるのがなんだかじんじんしました。
服部半蔵
幻術時の泣き口説き(と言っていいのか)に燻ぶられた!ワタシの心臓ちょろい!この√は何と言っても真田幸影vs服部半蔵が魅力的。
林間学舎に落第してしまった二人に「試験に関係ないとはいえ担任として何らかの対策はとらなければ」と真田。かえでには特別補習にきてもらう、が、
「ああ、服部は技術として教えることは何もないから来なくても大丈夫だよ」
「だからしばらくお前は一人で修行なりなんなりしなさいね」
「よろしく片桐さん」
「ありがとうございます!よろしくお願いします!」
「堂々と嘘を言うとは詐欺師め…!」
守ろうとする者、殺そうとしている者としてもですが、恋愛的な意味にとっても違和感がないし実際真田エンディング【新しい、道】が存在してびっくりしました!こっちの分岐は今まで相棒として心を寄せてきただけに半蔵が可哀そうでしたが。うんほんとに。
しかしハッピーエンドで、服部に会いに走り出すかえでに「おめでとう」と呟く真田先生にも悲しくなったので、やっぱりこの√はどっちが報われても幸せと悲しみは両立していたと思います。
忍びに感情いらない、ただの道具であるという考えのもと、今はもういない徳川家康の命令にとらわれ続けた可哀そうな宿命を背負って生きてきた半蔵。後日談でも自由であること、向き合ってこなかった【自分】について知ることを難しそうに感じていた様子に、幸せに暮らして下さいという思いにさせられます。
「私と、帰る家を一緒につくってほしい」
求婚の言葉素敵でした~。
で、ですよ。まじか、こんなんあったんかっていうエンディング【幸せの、影】。いや考えておくべきだった、かえでに徳川の血が流れているという時点で。
徳川首領、片桐かえで!
真田の目の前で口付ける二人。つ・ら・い。彼がどれだけ大事にかえでちゃんを見守ってきたのかを思うと。彼女の未来を守ろうとしたのかを思うと。
「そんなものを、俺に見せるな…!」
「さようなら。…真田幸影」
「かえで、ちゃん…」
「………っ(音声:あいしてる」
あいしてるうううううう!!
この後具合悪くなったのは言うまでもない。
その他
文化祭は特に執事喫茶であろう【白金王宮紳士茶屋】に笑いましたトキメキマシタ。
ワタシの頭の中((せ、先生・・・オーソドックスが良い!手袋!髪結ってる!穴山先輩はあの…ボタンを、しめて・・・お肌の面積が・・・。あ、いや蔵人くん、、あああなにそれワイルドな王子様ですか脇が・・・脇がチラリズム。秀虎様似合い過ぎてるただのガラの悪い男。半蔵もどこかの国の王子様に見えるすき・・ああ彼が王子様なんてなんて罪深い・・・))
甘密花絵巻の後日談は当たり前なのですがそれぞれ卒業後の祝言のタイミングや関わってくる任務や生活が異なるのに色を感じました。
卒業試験はパターン化されてるなという気持ちを感じて疲れがちでしたが、ワタシが最初の方に選んだキャラクターが特にそうだったようなので、全体的にみると課題は多様だったよう。半蔵の本名に関するエピソードは本人どうと思ってなくても悲しかったなぁ。宇喜多先輩先に卒業するかと思ったのに留年するし(笑)
おわりに
なかなか手を出さないような作品(むしろ最近いい意味でこんなにキャラクター自身にフォーカスした作品ないよね)だったので新鮮でした!とにかくキャラ数が多いんだもん。全員がいるスチル大変混雑しているが密着度が増すから正解(笑)
口元がずっとゆるゆるだった・・・
ラスト絵巻もきっとゆるまるんだろうなぁ。
Switch移植に感謝。
ではでは、お付き合いありがとうございました。
ちよこ