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大正×対称アリス HEADS&TAILS フルコン感想

  

・大正×対称アリス(PC)

・大正×対称アリス all in one(Vita&Switch)

 のファンディスク(FD)である大正×対称アリス HEADS&TAILS、フルコンプしたので感想です。

 

 

大正×対称アリス HEADS & TAILS - Switch

大正×対称アリス HEADS & TAILS - Switch

  • 発売日: 2020/10/29
  • メディア: Video Game
 

 

 

※本編未プレイの方はネタバレが含まれますのてご注意下さい

 ※前半(~キャラ別)ネタバレなし

 

 

 

 

 

 

 

 

はじめに

 

上記注意事項にも記載しましたが本編のネタバレが含まれますので未プレイの方は非推奨です。ご興味がございましたらぜひ本編をプレイしてくださいませ。面白いですよ。

 

FDのSwitch移植を待っていたのでやっとの思いのプレイ。

「面白くないはずがない!」という期待を上回る面白さで楽しめました!

 

 

 

推し(好き)ポイント

 

✓本編の補填要素として十分

 本編が真相に辿り着くための物語なら、今作はその裏側で何が起きていたのかを知ることができる物語。中心となる【オオカミ編】【猟師編】、百合花視点以外で語られるってだけでも深みがありますしアフターストーリーも短いながらに凝縮。

本編のサブキャラクターも自分の物語では自分が主人公。感情の流れや感じていることをじっくり見守ることができ満足です。

 

 

✓彼らの物語は続いてゆく

めでたしめでたしで終えたハッピーエンドのその先。つまりアフターストーリーに当たる部分ですね、これがまたすごく面白かった!短いながらにそれぞれの未来を感じる素敵な内容でした。特に魔法使い!全ての対アリファンは必修科目です(願望)

 

 

 ✓きっともっと好きになる

ワタシはそうでした。全キャラとうとい。

 

 

 

惜しい(残念)ポイント 

 

✓短いといえば短い

内容が良かっただけにボリューム不足には全く感じませんでしたが。

強いて言えば 。CGの数も多くはありません。

 

 

 

 

ひとこと

 

有栖百合花

強気なキャラクターであるとともに、妄信的、直進的な危うさを持つ彼女。今回は裏側ということだけあって、特にその危うい部分を含めた彼女の強さを感じられました。

 

オオカミ

もどかしい、ああ、もどかしい

 

猟師

拗らせシスコン(知ってた)

 

シンデレラ

初見よりイケメン偏差値上がっていた。ワタシが歳を重ねたからそう感じるのか?

 

赤ずきん

ああ~こんなにのぴゅあ。かつむっつり。ってことを思い出した笑うでしょ

 

かぐや

かぐやんは先生になっちゃだめ

 

グレーテル

愛するグレちゃんとの触れ合いが塩対応すら愛おしすぎた

 

白雪

改めてこの子・・・猟師編・・・はぁあああああ。

 

魔法使い

ありがとう(号泣)

 

アリス

アフターあんな彼が見られるなんてによけっちゃったよ

 

 

 

 

√別感想

 

※以下ネタバレ

 

 

 

 

 

オオカミ編

 

オオカミ編の主人公はオオカミくんとはいえ彼が恋する百合花ちゃんとのエンディングは絶対ないじゃないですか。恋愛的な意味で。正直真相(深層)を知りたいっていう明確な目的があったのでもちろん欲しているわけでもなかったんですけど、蓋を開けてみるとこれですよ。

 

「オオカミくん報われてほしいいいいいい!!」

 

分かってる、自分を好きになる彼女は彼女ではないという気持ちや、アリステアを想う彼女のことが好きだということも。分かってるけど、こんなに友情と恋情の狭間を大切にしていう彼の告白やら救いたいという思いやら信頼やら報われて欲しいじゃないですか。寄り添ってくれる女の子と出会ってくれ・・・神よ・・・。幼き日の好きな人に挙げてたまりちゃんでもじゅりあちゃんでもゆうなちゃんでも良いから・・・。

 

こんな感じの感情苛まれましたが何より必見なのは数々の妄想シーンに違いないでしょう。下ネタてんこ盛りなのにオオカミくんだといやらしくないですね!!w

 

想像してたより【好きな子】と【好きな子の好きな子(自分の恩人であり友人)(しかも好きな子と両想い)】との関係の渋さも感じ取れたのは大きな収穫でした。

 

 

 

猟師編

 

歳の離れた妹にコンプレックスを抱き生きてきた彼の物語は幼少期から始まります。自分の変わった容姿と両親からのプレッシャー、努力も虚しい自身の能力。大人のかっこよくて、クールな雰囲気で、お医者様で、という世間的に「高スペック」と分類される【表面】部分以外の語られる感情のなんと人間らしいこと。愛おしいです。

どれだけ可愛かろうが歳が離れていようが自分が欲しかった物を持っている妹を嫉妬してしまうのは自然な感情。しかし距離を置かれながらも百合花にとっては大好きなお兄ちゃん。ぎくしゃくとした二人の関係がアリステアの存在を通していい方向へ向かっていく様子はひとつの見どころだったように思いました。

全てを言葉で表現しなくてもお互いが心の奥の部分では一番の理解者であることを感じさせられました。百合花を「正気で狂ってる」と表す人は現実世界では彼しかいない。人間って何かしら「ダメな部分」があって当たり前で諒士にも百合花にもそれが言えるわけで。そういうダメな部分を含めてこの兄妹好きだ・・・

 

白雪と出会いも彼目線で語られたのは感慨深くなりました。白雪という人格を改めて考えてみたり。明確に医師になる決意の場面でもありますしね。

印象深かったのは、彼の視点からみた一連の流れ(友人との出会いから死体を発見しアップルパイを口にするまで)は当人が語るよりえぐい、リアルできついのではと想像したこと。そのあとの食欲減退の症状も想像に難くないですね。

 

シスコンかつMでありSである(おまけネタw)もまたこの物語の重要なキャラクターであることを再認識しました。

 

 

 

学園アリス

 

想像以上にボリュームがありました!

もっとぴゅっとできる軽いおまけな内容だと勝手に思い込んでいたのでこれは嬉しい誤算。百合花ちゃんの語りも制服も可愛いし、先生と生徒という関係も上手く当てはめているし、何よりちゃんとこの世界での恋愛エンド!!

 

魔法使いさんだけはどうなることやらと心配しました。が、やっぱりというべき展開で終わった・・・。この世界についても余談と言い切っているのが辛い!どの世界でも真相を知ってしまっている境遇が見ていて辛い!(本人が辛いかは別)

 

シンデレラの生足への執着と、赤ずきん戦隊ごっこと、かぐやの理事長に生徒とお付き合いしたいて真っ向から申し上げてるのと、グレーテルの塩対応な出会いか-らーの姉さんLOVEっぷりと、白雪の特技本投げと、魔法使いの制服の似合わなさと、アリスの振り切ったひねくれ言動(いつものことか)と・・・などなど面白くて声上げて笑いにやけ叩いてました。

 

グレちゃんの普段見ることのない塩対応どちゃくそ萌えたので全国のお姉さま方にご報告いたします。それとここぞとばかりに発揮していたアリスくんの名言(迷言)達には脱帽。音声ありきの面白さです変わらぬ愛嬌っぷりに腹抱えて爆笑しました。

 

結論、魔法使いさん以外は純粋に学園生活を謳歌できました!

(そんな設定ぶれない魔法使いさんが好き)

 

 

アフターストーリー

 

 シンデレラ

 

散財し過ぎでは?大丈夫?って心配した私が愚かだった。プロポーズね、なんで全然ピンとこなかったのか不思議、乙女ゲ何年やってるんだよと殴られても仕方ないのかもしれません。

 

乙女趣味と言われてしまったシンデレラさんですがこれも百合花ちゃんを喜ばせる為に弟達からの知恵だった。というのがめちゃくちゃ可愛い!いつも我慢してる彼女に喜んでもらえる最高の日にしよう。そんな思いで過ごした一日だったことをディナーでの一件で強く感じられてスパダリ担当(個人的に)の本気にとっても萌えました。

 

お酒に酔っちゃう彼女を心配しつつ恋人という関係として先に進むのはまだだと。うおおお好きだよー!大事にしてる感!愛されてる!弱ってる百合花ちゃんの可愛さも相まって、これからは我慢せず全部教えて欲しいと結婚を口にするシンデレラさん。私の大大好きな歳の差カプみが…年下側を甘やかしまくっちゃうみが…すーはー。

 

お金は大事。大事だけれどお金だけじゃ得られなかった、二人一緒にいることの幸せを十分味わえました。

 

 

赤ずきん

 

しょっぱなから笑わせてくるな!!?ではじまったお誘いもしくはお色気もしくは色仕掛けと呼べる攻防戦。

赤ずきんさんホントに鈍感でぽんこつなとこ(褒めてる)あるから本当に百合花ちゃんの好き好き光線が伝わっていないかと思っていたら!!分かってて防いでいたとは!恋人同士ですしそりゃそうよね!?あのむっつりで有名な赤ずきんが意識してないとかないですよね!?超納得。

 

いや〜文字だけ追うとほんとなかなか変態ちっくな脳内してた。クリーム塗るとことか。ええ、それが可愛いのですが。

 

にしても思ったより関係が進むのが早くてそこも一周回ってこの二人らしいのが良かったです!狼なのはどっちでしょうね〜

 

頭巾の換えはそれがIdentityでも一つしか無いのを装った方がいいと思う!!

 

 

 

かぐや

 

寂しがり屋なうさぎさんはか彼女がいないと生きていけないのですね。改めて、ね。

そんなわけでめちゃくちゃ過保護にお世話される風邪をひいた百合花ちゃん。

 

心配のあまり強気なかぐやがとっても良かった!お風呂に入っていないことが気になってじっとしていない彼女に笑顔で怒ったり、関西弁どころか敬語を使って笑顔で怒ったり。笑顔で怒ったり(重要)。

 

百合花の傷をたまに見たがるのかぐやらしくて仕方がない。かぐやの百合花がここにいること、自分がここにいること、愛されていることの確認作業ですよね。いやぁほんとめんどくさい。ほんっとめんどくさくて重くて大好き。

 

プロポーズのお味噌汁ネタも月が綺麗やなぁの意味も全く伝わらなかったあとの超どストレートの「僕と結構せーへん?」はずるいです!「今も君に見つめられるたひに空から落ちてしまいそうになります」っていう恋情の表現がめちゃくちゃ好きでしたえもえも。

 

 

 

グレーテル

 

以外にも爆笑大賞受賞は彼でした(拍手)

グレーテルくんならぬグレてるくん(グレたグレーテル)とデブーテルくん(デブったグレーテル)の比喩名称がめちゃくちゃ面白かった笑い転げた。

3キロ体重増加で甘い物を断ち、ダイエット励む姿が涙ぐましかったです!!あのグレちゃんが!!スイーツを!!

 

全体を通して大きく萌えたのは弟ポジであったグレーテルの成長。

コンプレックスを感じていた「完璧な」姉さんよりも自分の方が足が速かったのだと気付く場面は、彼の性質を思うとその事に気付けたことにすごく嬉しくなってしまいました。

加えて体重増加の要因は身長が伸びたからというオチ(だけじゃないけど)。体格差という男女で差が出やすい部分が変わっていくことにどうしようもなく萌えてしまう。心も身体も成長していく彼に翻弄される百合花ちゃん下さい。

猟師さんをライバル視しつつも内心褒めてるのも心の成長だと思うのでした。

 

それと、つい「姉さん」と呼んでしまいながらも「百合花さん」と呼びなおしてるのも堪らなかった。胸が!トキメキで苦しい!

 

 

白雪

 

アフターストーリーの中では最もシリアス寄りなお話しだった白雪くん。どのキャラも過去を抱えて生きていく未来の物語なのですが、特に核となる過去が割り切れていないことを細かく描いていたのが個人的には嬉しかったです。彼はきっと一番キツい部分を担っていたので。大事に制作されてるなぁと。

 

食べなくても平気なこと、暗闇や寒さに慣れていること、彼の経験と繋がっている序盤の話しの流れに思い出してしまった。(この後猟師編やってさらにつらい)

 

過去は忘れなくてもいい、無かったことにはならないから。白雪の中で大事にして辛い気持ちを前向きに変えていけたら。そんな思いが伝わる内容でした。

 

ひとつつっこみたい。あのテンは魔法使い√の百合花ちゃんだったのかーーー!!w食べられなくてよかったね!(笑)ちなみにお気に入りはピアノと歌のシーン。

 

 

魔法使い

 

魔法使いさあああん!!ほんとありがとうありがとう!貴方の有栖百合花と結ばれることをどれだけ願っていたか!!本物以外は偽物、自分が好きになったのは本物の有栖百合花で他はみんな違うとあれだけ・・・あれだけ悲しく切なく愛おしい感情にさせられた彼のハッピーエンドの虹が見られてとっても幸せでした(泣)

 

彼が気にしていたのは、自分が黒猫有栖百合花を認めて選ぶことでこれまでバッドエンドに導いてきた、ハッピーエンドに辿り着くことのできなかった百合花達が可哀想だということ。

 

「貴方はずっと選ばれなかったヒロイン達に同情していた。だけど、その気持ちを押し殺して、猫を被って生きてきた」

 

「そうじゃないと、貴方の心が殺されてしまうから」

 

なんて!なんて尊い想いなの!

重い気持ちを拗らせ認めず抱え込んで。自分だって一番になりたいのに。しかし実際には一番になりたいという願いは黒猫百合花ちゃんという存在でとうに叶ってるのがまた頭かかえるくらい尊い

 

物語を通して薔薇の花、またその数が大きく関わっていましたがラストに出てきた1001本の意味「永遠に」。百合花ちゃんに教えてあげたい本人は絶対言わないでしょうが。

 

「百合花、好きだよ」

 

このキスシーンに萌えない方とかいらっしゃるの?ってくらい口から甘い何か飛び出てきそうな勢いで口開けて唸ってしまった。

 

全√のアフターに関わってるのが対アリらしく魔法使いらしいアフターストーリーでした!喧嘩しながらも永遠にお幸せに!!

 

 

 

アリス

 

いやいやいや面白可愛いすぎた!何がって幼女百合花への「可愛い」の連呼と大人の百合花だったらレアな素直な言葉と諸々!

 

素敵とか世界一可愛いとかぽんぽん百合花ちゃんに対して言ってるのなんて想像出来ないので、それが叶っただけでも魔法使いに子供にしてもらった意義があると個人的には思います。

 

彼女の理由としては幼少期に出会い共に時間を過ごした彼女ではなく自分を好きなのかどうかを確かめたいという思いからこのような事態に至ったわけですが(魔法使いの嫌がらせもあるけれど)、アリスは本当に今ここにいる彼女の事が好きなのか?という問いに真正面からそうだいう内容の返答を魔法使いにします。

 

自分の記憶の中の有栖百合花を認めて肯定しているから出た言葉。つまり百合花の不安は杞憂だったということですね!魔法使いさんは大嫌いなアリスくんに気付かされたわけです。有栖百合花だったから好きになったと同時に、自分のことを想ってくれて考えて行動しくれた【彼女】だから、自分の世界の有栖百合花に恋をして愛を囁きたいのだと。

 

本物とか偽物とかそういう概念はアリスの中になく、両者とも捻くれ者ではあるけど拗らせ方は魔法使いが強かったようですね。

 

あとどうしても見逃せない案件があります。幼女に萌えないグレーテル君最高。

 

 

 

おまけ【鏡の国一のドSは誰だ大会!】

 

Switch移植本編に収録されていたドM大会ver.はドラマCDで聴いていたのですが、こうやってキャラクターを見ながら文字で追いながら聴いて読むと面白さが増す!笑い要素しかない、シリアスも笑いに変えていく・・・!

 

かぐやんターンに一同「あれ」呼ばわりしながら温い目でバッドエンドの宝庫であるかぐや本編√はドSだわってなってたのわかりみが深い。

 

オオカミくんは肉食系S男子代表ブーイングで草食系のSだろってなるし、赤ずきんはストーカーとかサイコパスのS疑われるしww

 

オオカミくんに女性関係のアドバイスするかぐや

「寂しい時に『月に帰りたい』って言うと大抵構ってくれます」

 

!!!!!??

 

アリスくんや白雪くんの容赦ない棘の言葉達も最高だったよ・・・輝いてた・・・

 

てな感じに面白さが安定しておりました!

 

 

 

おわりに 

 

大正×対称アリスらしく世界を更に彩る素敵なファンディスクでした。

本編もFDもSwitchへ移植してくださってありがとうございますで胸がいっぱいです。

対アリって好きな方はとことんハマれる作品ですよね!改めてキャラソンを聴いてみたりしておりますが新たな魅力に気付かされたなと感じました。

 

この感情の嵐がワタシ以外のもとでも勃発しますように!

 

お付き合いありがとうございました。

 

 

 

 

 

ちよこ