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DAIROKU:AYAKASHIMORI フルコン感想

 

DAIROKU:AYAKASHIMORIフルコンプ感想です。

 

DAIROKU:AYAKASHIMORI

DAIROKU:AYAKASHIMORI

  • 発売日: 2020/05/28
  • メディア: Video Game
 

 

※前半(~キャラ別)ネタバレなし

 

 

 

 

 

はじめに

 

オトメイトファンイベントに参加するにあたりプレイスタート。プレイ時間は短めながら√によって出てくるキャラクターの違いや、妖と人との関わりを楽しめる作品でした。

 

ただワタシの意見としては納得いかないと感じた箇所が多く、個別感想は辛口(特に湫√)となる部分が多いです。悪しからず。

 

 

推し(好き)ポイント

 

✓現代、人に重きをおいた世界観が新しい

妖の世界を人の政府組織が管理するという感覚は人ならざる者が深く関わる物語として斬新に感じました。好みとしては現実味に寄っていたのは求めたものとは違っていましたが新鮮さとしてはあり。

 

✓物語の完成度<手軽に萌え

うーん、これもメリットかな。根底として「平和」なんですよね。平和である作品の良さってシンプルさだとワタシは思います。そういう意味では「キャラクターに萌えさせる」に特化した作品なのだと思います。

妖と人の世界の設定説明は台詞に乗せていてくどさもあったけれどつまり世界を分けて干渉させない、お互いの領分で平和を保たせるというだけなんですよね。粗が目立ちはするけど、気になるキャラがいるならキャラ萌え特化としてはおすすめできる作品。

 

 

惜しい(残念)ポイント

 

✓マップの必要性は「??」

マップで移動させる意味がよく分からなかった。フローチャートがありそれに沿っていくシステムと、マップで移動場所を選ばせる自由なシステムとが逆行しているように感じます。好感度の上下、戦闘の有無(これも少なくて「?」)、ぐらいしかエンディングに影響しないなら自由度いらなかったな。周回が面倒になっただけです。ゲージを貯めたり収集要素があるならまだしも。

 

✓恋愛エンド、友情エンド、悲恋エンド使い方が惜しい

三種のエンディングはそれぞれ違った面白みがあるのは好感を持ちました。が、イマイチ線引きが甘くてもったいなく思いました。悲恋なら悲しさをもっと味合わせて欲しかったのですが、痛みを残しながらもまた心通わせられる可能性も0じゃないものだったり。この辺は好みによるかもですね、バッドエンド系統が苦手な方には逆にやりやすかったと思います。

 

✓顔なしのモブが全然話しを聞いてくれない

いいから彼女の、彼のはなしをきいてください!!となる。サブキャラは良き妖ばかりです。

 

 

ひとつでも何か好きな部分を得られたかか否かで好み、評価が分かれそうという印象です。

 

 

 

ひとこと

 

秋津しの

自分に出来ることを懸命にやろうとする努力家かつ冷静な判断もできる頭の回転がはやいヒロイン

 

瀬見季継

上司としてと恋の相手としての違いがGOOD

 

悪虂王

おかんと聞いてたけどおかんじゃない、おにいちゃんだった

 

白月

いけめん担当

 

比良

ひらしのがかぷ萌えNO.1

 

 2300歳の妖とはいえ見た目年齢相応のかわいらしさ

 

 

キャラクター別感想

 

※攻略順

※以下ネタバレ 

 

 

白月

 

なんでそんなにしのちゃんの式神になりたがるんだろ?って思ってたけどあれは試してただけだったんですねー。何か理由があれば嬉しいのにと思ってしまった。まぁ試すようになってしまった理由にはしんみりでしたが欲を言えばもう少し突っ込んだ理由が欲しかったかな。

過去に力の強い九尾を式にしたがる人が多かったっていうのはわかるけども、イマイチ力を欲しがる気持ち、ひいては権力を欲しがって支配欲を手にしたいという気持ちが個人的に理解し難いので求めてしまいます。

 

玉藻姉さんが白月に辛辣なのは好きでしたが私は彼女が室長の元カノと知っているのでなんともいえない。(室長好き)

「職場だろうが戦場だろうがないわ。惚れるときは惚れる。男と女とは惹かれあうものと昔から決まっておる」の言葉には同意!それな!妖だろうが人間だろうが上司だろうがクズだろうが恋する時はするねんで…(昂るとつい関西弁になる)

 

ずっと可愛かった。てかダイロクのキャラに思うこと第一位が「かわいい」なのは仕方なくないですよね?かわいいんだもん。白月での場合は皓鵺とのやりとりは格別でしたね。取り合われるのは誰であろうときゅんきゅんします。

「下心丸出しだな、この色欲狐め。風邪で弱った婦女子に手を出すなと言語道断」「失敬な!下心など少ししかないわ!」もうひとさじ下心強めでもワタシは良いのに。なーんて。

 

しかし彼の√はギャップがね!ギャップがねえ〜!おじいちゃん口調から本来の口調に変わった時はどきっとしちゃいましたよまちがいなく「いけめん」でした。喋り方だけで。

 

納得出来なかったのが傍にいる理由を作ってしまえばいいってお互いを知る方法として式神の繋がりを得ること。式神じゃなくても良かったのでは〜と思ったけどそうなると話が動きませんからね!それは納得しました!そう、それ以上に納得出来ないことがあったから!

四方田おまえ〜〜!!!都合の悪い話し聞かなすぎる!ラスボスそういう風な方多いけどもきかなすぎるし結局この√のラスボス小狐・・・

白月を想う気持ちが暴走しただけっていうけど、やったこと悪質だしあんなに白月は騙されている!と嫌がってた小狐が簡単にごめんなさいって言うのも納得いかなかった。

そうしないと落とし所がないのはわかるけど…私は納得いきませんでした!それなら小狐が蛇に操られてるくらいの感じが良かったのにと個人的には。思ってしもうたです。

愛してる展開が急だった。けども、契約とかそういうの弱いんですよ。契約の言葉大好き。

友情エンドもこの二人このあと絶対恋愛するでしょ!って終わり方なのも良かった。友情であるかどうかは別にして。

 

比良

 

比良はしのちゃんが一番輝いてみえた√でした!諦めの悪く、この人には攻めないと離れていく一方、でも入り込みすぎない。

比良の言ってた面倒くさいモード、わかる。モードに入ってる時は何もかもしたくないんだよねえ人間も同じですよ・・・。(読んでるあなたが違ったらごめんなさい)

 

話は戻りまして、ワタシがひらしのが好きな理由は無言の意味を理解して会話が成立する関係になれたところです。

比良の心の壁って分厚いじゃないですか。でも本来たぶんそうじゃなくて、同じなりたくてもまじりたくても叶わなかった人間。好きなのに、寿命が短くてすぐいなくなる人間。過ごしてきた中で積もったどうすることも出来ない事実が繊細な比良の中で静かに壁を作り上げていったわけで。

それを自分で退かしてしまえるほど比良にとってのしのちゃんの存在は大きくなって、だからこそあのラストのすれ違い。

 

この√のラスボスである嫌な管理部長の息子も人間、でも分かろうとしてくれたしのちゃんも人間。正確な台詞は忘れちゃいましたが「こんな下衆さえも人間なのに、何故」って憤る比良の感情が切なかったです。おそらく言わなかったその続きは「何故、自分は人間にはなれないのか」でしょう。

 

結末は恋愛は勿論恋愛して終わりましたが友情もそこそこ恋愛寄り。白月といい、友情が恋愛してる雰囲気に寄ってるので「友愛」くらいのワードのが合ってる気がするなと思いました。「友情」だとすっきりさっぱりお友達って思っちゃう。

 

悲恋は比良を現世へ逃がすしのちゃん。

「お前が救われるならどんな末路が待っていてもよかった。それなのに、お前を犠牲にして逃げろと?こんな私を侮蔑した話があるか」

おっしゃる通りです。しのちゃんにとっての悲恋でなく比良にとっての悲恋な気がしなくもないエンディングでした。

 

ここで言うことでもありませんが、この√で出てきた「息子」のような組織の上層部を絡めた人間の薄ら暗さを湫√のラストにして欲しかった。(彼の√に全く納得いっていないので。妖の売買の方がよほど悪だと思うの)

 

 

悪虂王

 

推しかもしれないと思いつつ何だかんだギャップが足りなければサラッと終わりそうなんて思っていた彼が最終的なワタシの攻略対象の推しでした。

しのちゃんが顔が怖いんだよねって呟いてしまったのに爆笑(笑)言っちゃうだね!?ついポロッと出ちゃった言葉だろうけどそこは思わず出てしまうほどやっぱり怖いんだね!?w

その怖いという印象が可愛いになるたま!らん!メール全部ひらがな句読点も濁点もないの癒しですよ。仕事でうんざりしている日の寝る前なんか読んだら絶対癒される。

 

あと「秋津さん」って呼び方崩さないのもいい。そして天然で人たらし?思わせぶり?なのもいい。いやワタシがしのちゃんだったら良くはないが、見てる分にはいい。罪な人ならぬ罪な妖です。

 

彼とのエンディングには満足しました、恋愛も友情も悲恋も幸せになってくれ。で終わるのですが敵よ敵!組織の身内よ!おばかさんか?

こじつけで悪虂を狙った理由は分かった。保身ですね、それは理解。がしかし?封印しようとしたら反発を受けて会議室に居るよう言われてなら呼び出せと言って人払いをしたあと、待たずに自ら会議室を出て封印しに行く?管轄外のサクラタニに飛びでて?

おばかすぎるー!!!そんなことしたら隠し事あるの見え見えじゃんなんておばかなの!なんておばかな人達に彼は愚弄されなきゃいけなかったの!?

 

思い出すと腸が煮えくり返る。

ので、好きな台詞を。

「彼女を愛していると気付いたんです。想い人が人間なのだから、嫌いになどなれそうもありません」
「しのさん、私は執念深いですから、あなたが頷いてくれるまで、一生かけて口説くつもりでいます」

「例えあなたが別の男を愛しても、年齢を経て姿かたちが変わっていっても…この気持ちは変わりませんので、覚悟してください」
オチ?の周りの目も気にせずしのに迫る彼の言葉参考にしようとする匡くんはらしいですが・・・きみ、参考にできるの?という野暮な質問はワタシの心の中に閉まっておくことにします。
悲恋は希望が残されるエンディングは良かった、ほっ!とはなりましたが!

が、そうなるとやっぱり悲恋とは?と思ってしまうのは許して・・・(切ない愛だから得られるものもあると思うに一票)

 

 

 

真相に近いのかな?という期待と、初見から好きになってしまったキャラクター大蛇が強く絡むとという意味湫√は楽しみにしていました。

だからこそ!辛口になります!

 

あっさり塩味なのはこの作品の風味なのでいいとして、折角の「蛇」という怪しい存在が可愛いすぎたし、湫の意識の強さがブレブレ。彼の根底が言いたくはないが軽い。息をふきかけたら舞い上がる羽のように軽い。譲って、軽いならそれはそれでいい。じゃあなんであんなに意志をもって行動出来ていたの?かっこいいからって何事!?相応しいからって何で相応しいの?サクラタニについて全然知識を持っていないのにどうしてそんなに高圧的に否定できるの?

 

理解出来ずとも、過程があってキャラクターの行動が見えれば納得に繋がって、そこからまた理解しようするなりやっぱり分からないなりの感想が出てくると考えているのですが、彼の√についてはこのストーリーを持ってしてやりたいことも見えてこず悲しかったです。

 

一応落とし所は湫と大蛇の繋がりでしょう。青龍だと思い込んでだから上の存在である主張する湫と過去最強だと云われる妖八岐大蛇であり、湫の存在で救われた大蛇。ここもやるならもっとじっくり関係を掘り下げればと思ったなあ。ぽんと深い関係って言われても感情移入しにくい。

 

具体的に湫の軸が弱いなと思ったのが、しのを傷付けることになるならやめるって言ってしまったこと。に対するあと引きのなさ!

悲願と夢と言うわりにすんなり引いちゃったのなんでよがんばってようう。

あと室長と一時的に連絡とれなくなったのまさか?何か裏が?なんて無駄に深読みしちゃったよ特に関係ないんかい!確かに期待し過ぎちゃったとこはあるかもしれない。あるかもしれないけれどもただの支配欲、征服欲だけの展開には萌えられなかったです。

加えてこの√のらしのちゃん他√と比べて慎重さが足りないと感じた。湫に対して警戒するなら大蛇に対してももっと警戒しなきゃでしょノーマークすぎやしないかい。

 

とってつけたようで申し訳ないのですが湫というキャラクターは好きですよ。幼くて、いじらしくて。ただ恋愛感情は芽生えなかったです残念ながら。顔なしのモブもろくに話し聞いてくれないし強引さは否めないと感じました。

ここにきて作品に対して不服が爆発するとは思いもよりませんでした。キャラいいのに!いいのにーー!!

 

 

瀬見季継

 

湫√のことがあったのと、大筋の真相は予想がつきやすい展開だったので純粋に開眼を楽しみにプレイ開始。

甘え下手な部分や「自分でそつなくこなせる」タイプのダメな所がプッシュされてて可愛らしさがみえたのと、上司である顔と恋愛対象としての顔の二面生がポイントでワタシ自身その部分を好きになりました。

 

普段見せない顔がでてくるとドキッとなっちゃいますよ!今までの√で散々上司でしたからね。特に萌えたのが彼目線。自分のことも俯瞰してみると自分で言って、その目線で記憶を拾おうとするとしのちゃんが頭に浮かぶのがあれ?おかしいな?なんで?って無意識なのかそうでないのか。自己分析するがごとく自分深掘りして惹かれているのに気付くの、めっちゃ瀬見季継でした!!(笑)

冷静に自分の感情に気付いて冷静に整理するの新しいなって思いました。

そんな彼もしのちゃんに泣かれると弱いのはちゃんと恋した男性なんだなぁと。ふふっ

 

「あなたは人を頼らないんじゃなくて、頼れないんですね」ってその通りなんだろなぁ。頼これってしのちゃんがこの人に追いつきたい、信頼されたい頑張りたいって思えたから気付けたのだと思います。「君が俺と同じくらいやれるようになってくれたら、そりゃ助かるよ」「けど、意外とそういうもんでもないんだよな、仕事って。全員が俺のコピーより、俺がいて君がいて匡がいるほうが絶対いいし」

こういう言葉が出るってことは適材適所、やってもらうべき所はやってもらうって考え方が出来てる人。人に言うくせに自分はやらないとか見てないと気付かないたぶん。

 

真相を片鱗を語る√ではありましたが、最初に妖守のことサクラタニの現状やら聞く限りたぶんそうだろなーてのを完全に裏切られることなくやっぱりなというオチにはちょっとガックリ。大体は大団円で語られましたがこの聡い二人が「もしかして?」と思うことなく終わったのは納得できず。

ちなみにダイロクやってて一番驚いたのは室長と玉藻姉さんの元恋人関係ってことですよ。改めて言ってしまいますが。真相よりもそっちのがびびりました。室長〜〜!

 

たまに気になってたスチル背景。この√の膝枕スチルは露骨だったと感じたのでもう挙げてしまいますが、ぼかし活用しすぎてバランスがおかしい?キャラクターが宙に浮いてみえていましたがこれはワタシの目が特別そう見えていたのか?疑問。

スチルは全体的にのぺっとしてたのはこのせいでもあるのかな〜と個人的には思いました。塗り方も関係してはいるんでしょうが。

 

まとめると季継との恋愛は楽しかったけど全然妖(ファンタジー)の物語をプレイしている感覚はなかったな、です。ちなみに開眼姿はスチルより立ち絵が好きでした!

 

 

大団円

 

知らない悪意に狙われる不気味さはすごく良かったし狙われてるのが楽しかったです(狙われるのが楽しいてw)。

 

理由が組織内の逆恨みなのがまた良くも悪くもダイロクらしい。「憧れていたからこそ認められなくて憎い」「俺を認めない場所なんて、壊れてしまえばいい!!なぜ、あいつらもこの女を特別扱いするんだ!」冷静に考えてまじでやばい。この逆恨みの深さの一欠片でも湫にあったらあの√もまた違ったきがするのになぁ・・・。


しのちゃんが初代の傍流の血筋って、まぁ驚かないです。おばあちゃんの御守りもそりゃ何かあるだろうよ。(見えすぎた展開に冷めてしまっている自覚はこの時確かにありました)。皓鵺の式としての異質さは特別な理由があるのだと思ってたけどそこはないんかーい!強いていえばサクラタニにとって重要かつその力が強いから、力の強い式が付いたってことなんでしょう。もの足りぬ!もっとこう・・・実は先祖の式だったとか!遺言を託されたとか!もっとこう!!!

ラスト付近の癒し、湫の台詞。「オレに従うなら、悪いようにはしない。必ず幸せにしてやるから、こちらに来い」「ニンゲンが好きな、三食昼寝付きをどこぞの城で暮らす姫のような生活がキサマを待っているぞ!」

勧誘が下手くそ。かわいい。


それとですね!彼らの本来の姿、もっと使って欲しかった、かっこいいのに・・・あんな状況でもなきゃ解放できない力だって言われると仕方ないけど宝の持ち腐れ〜〜しくしく。

 

 

おわりに

 

褒めたいのに褒めきれない、ワタシにとってそんな作品でした。ポテンシャルはもっとあったはず!しかしこれもワタシの好みと反していたのも関係あると考えてはいるので強くは言えない。言えないけど・・・!

 

ファンタジーとも現代ともいいきれないことといい、良くいえばいいとこ取り、悪くいえば中途半端。

なんだかんだ最後まで自分なりの楽しさを見つけて最後までプレイは出来たので改めて人によりけりだなと感じる物語でした。ごちそうさまでした!

 

 

ちよこ