BUSTAFELLOWS フルコン感想
BUSTAFELLOWS終わりました!感想です。
※前半ネタバレなし(キャラ別以降ネタバレ)
最初に
発売前の力の入れようがかなりすごいこともあってプレイ前から熱狂的なファンな方がいらっしゃってとても勢いを感じました。先にアンシャンテやるつもりでしたがあまりにも「面白い」との声が目立っていたので波に乗るべくこちらを先にプレイすることに\(^o^)/
では感想です。毎度のことながらわかりやすさは求めてはいけませんです。
プレイ前後キャラ順
■プレイ前
①リンボ
②シュウ
③ヘルベチカ
④モズ
■プレイ後
①モズ
②シュウ
③リンボ
④ヘルベチカ
リンボとシュウは同列くらい。モズに落ちるとは思わなかったですありがとうございます。ステラで買ってましたがモズテウのために追加でアニメイト特典目当てで予約してます(笑)
しかしモズテウを筆頭に全カプ推せるな…
推し(好き)ポイント
✓演出の素敵さサイドキックスに続き脱帽
ん〜やっぱりこれこれ!って思ってしまう演出に魅力的です♡迫力のある動き、セリフや音楽のBGM的な使い方、立ち絵の豊かさ、サイドキックスで絶賛させていただきましたがバスタフェも抜群の安定感でした。一つ、ヒロインちゃんに好みが別れる要素「声」がついてることにより、ONにするのかOFFにするのか感じられるセリフ感が違います。よっぽど苦手じゃなければそれも演出に繋がっているのでぜひONで、と言いたいです。
✓可愛さと潔さを兼ね備えたヒロイン
自分の中にこうありたいという理想を持っている彼女はとてもかっこよく、さっぱりとした性格が好印象◎記者としての彼女の思いにも共感させられ、ひとりの人間として尊敬できるなと感じました!努力はするけど出来ないことは出来ないと言ってしまえる所が好きです。
✓真相を終えることで見えるものがある
これは何も言うまい。ただハピエンしか受け付けないよって方にとってはかなり苦しいってことは述べさせていただきます。
惜しい(残念)ポイント
✓スキップー!!!
先に聞いてたけど…やっぱり遅い…。共通が長いので周回しんどかったです。選択肢スキップあるのはいいけど結局章を跨ぐことができないのが難点。普通のスキップも一部演出飛ばせないのが地味なストレス。合間にトイレいこっととかやってましたスキマ時間大事。ゲーム自体にVitaであったトロフィーが導入されてるのは大変よかったのですがスキップがあれだと回収ほんとに時間かかる。
✓章ごと、展開で区切られる
私が思うに、この演出がたぶんバスタフェを好んでいる方が口を揃えていう「海外映画をみているような」という感覚に繋がるんだと思うのですが、どうも話しが途中で区切られらのが苦手でした。面白くなってきたと思うとふと現実に戻されてしまう。これが好きという方もいらっしゃるのですが私は敢えてこちらのポイントに挙げさせていただきます。バリバリや黒蝶などのボード系は気にならなかったんだけどなぁ。
✓急に恋愛、とまではないものの
サイドキックスの時がだいぶ困ったので一番心配にしていた部分。でもちゃんと恋愛してました( ˘ω˘ )ただすこーし後半駆け足感は感じました。一緒にいるのが自然になる、テウタの良いところにみんなそれぞれ惹かれるというベースがしっかりしていたので敢えて言うなら、という感じ。
結論とても楽しかったです♡共通は仕方の割に個別のボリュームは少ないものの、誰の√に入ったかによって猫ちゃんの名前が変わったり、水着のデザインが違ったり。乙女ゲにおける衣装がいくつかあるの好きです!このキャラの好きな水着はこんななのね〜とにやにやしちゃいました(*´꒳`*)意外さでいうとリンボかな?でしょーね!って雰囲気がシュウ。モズもよかった!
立ち絵もスチルもとても綺麗で素敵です。スチルはアップが多くあったので変わり映えがあまりしないような?引きのももう少し欲しかったかな。全身で身長差、体格差、体勢なんかで萌えるタイプなのであるともっと嬉しかったです。
まだCD関連聴けていませんが最後まで味わい尽くしたいと思える作品でした!サイドキックスがめちゃくちゃ面白いかって聞かれると、私はあまり合わない方のタイプであったので心配もしていましたが、ほんとによかったです。
素敵な作品をありがとうございます!
キャラ別感想(プレイ順)
※以下ネタバレ注意注意
◆スケアクロウ
彼は共通でとにかく可愛くて、いじられ愛されていて、少しおばかちゃんな所が愛おしい。顔を両手で覆っちゃう立ち絵が好きです♡個別についてですがいつ入ったのかが全然わかってなくてやたらクロちゃんとの絡み多いな?と思ったらいつの間にか、というはじまりでした。(笑)
過去の彼がやったことへの過ちは流石にひどいなと単純に思いました。そんな自分を恥ずかしいと言ったクロちゃんが好きです。人間らしくて。基本的にバスタフェのキャラは人間臭さで溢れている所がいいなと思っています!好きな女の子の首をしめて殺しかけてしまった事実、意思に反しているという点がとても悲しい。そんな自分が存在してしまっていることは本当に怖いことだと思います。その中でテウタに言って貰えた嘘は救いであったんだろうな。
ひとつひっかかったのが、電話で脅されてお父さんを救おうとしている時にあまりにも仲間への尖った発言がなんだかクロちゃんらしくないなぁと。冷静さが欠けていたのはわかるけど仮にも「家族」とまで思っている彼らに対してなんだかなー。誰もお父さんが死ねばいいなんて思ってないって分かっていて欲しかった:( ;´꒳`;):
友達の好きと恋愛の好きの勘違い場面良かったです♪そういうオチが一番似合う!恐らくはじめてであろうちゅーがああいう初々しいのも可愛かった!こんなにも可愛くて優しい裏社会のボス(自称)はいるだろうか、いやいない。
◆ヘルベチカ
そのお色気に何度美しいと思ったことか。タレ目とお声が好き。色白でしなやかに鍛えられてる身体も好き(笑)キスする雰囲気でしょ?のやりとりがそわそわしてひぃひぃしてました。攻めてるようで本当には攻めてないのらりくらりな所に落としたい欲掻き立てられます!言葉のニュアンスは違いますが恋愛の駆け引きを一番感じられるキャラクターだったのではないでしょうかね。
彼もスケアクロウと同様記憶がない部分があるという過去重たい系。(勝手に命名)しかも薬物が関わってくるから結構ひどかった、重かった。脱線しますがヘルベチカの仕事に関する姿勢がかっこよかったので意図を組まない編集者さんにはかなりいらいらしました( '-' )
マグダが過去を思い出させる為にやったこと、ヘルベチカの思い、状況全部チグハグで痛々しかったです。マグダを助けたいというのがヘルベチカのマグダへの仲間意識からではなく、ヘルベチカとテウタ達が仲間だから、という理由付けに拘ったこと、ヘルベチカの為に怒ったこと、かっこよすぎて惚れました全√で一番かっこよかったと思ってます。
恋人になってしまえば溢れる独占欲!お互いに気持ちを抑えないと、というとこころが後編の肝だったように感じます。あの!ヘルベチカの独占欲…プレイ前の印象との落差があって好きです後編のテウタのいないテウタの部屋のテウタのベッドに寝転ぶシーン、好きの気持ちが溢れていて頭かかえました。あとヌードモデル思わず目を見開いて凝視してしまうほど美しかった…(笑)
ヘルベチカはヘルベチカでいて…BADEND悲しい。
◆モズ
モズは最初にプレイしてからめちゃくちゃ気になる度合いがぐわんっとうなぎ登りに上昇したキャラクターです。ノリノリでグロ料理作ろうとしたり、赤ちゃんのあやし方がおかしかったり論理的すぎて分かりにくかったり。その合間に見せる優しさや死に対して思いがじわじわ広がり好きだなって感じました。本人いつから自覚してるか私には分からなかったんですけど、テウタが疑惑を晴らすために学校に行く際に一緒に行くってなったシーン、あからさまでない所がなんだか可愛くって♡ヘルベチカのからかい対象がモズであったことモズ自身気づいてなかったですよね?それとも自覚した上で乗らなかったのか…どっちにしても良い…。
性的興奮を促してるって真顔で伝えるの可愛いすぎたです…うっ!理由が理由なので悲しくもありましが。そうでもしないと普段落ち着いている彼が混乱から抜け出せないという点に心揺さぶられました。
完全に怪しさ全開でしたね…トロイ先生完全アウトー!もうアイビーがユズと先生が仲良く見えたって話してたのがフラグだ…絶対フラグだと思ったよやっぱりね!この野郎!ああいう形になってしまったユズとの再会は悲しくて涙が。ユズ抱きしめで泣き、モズの涙で泣き、最後の挨拶で泣き、ラストの告白で泣き。(笑)なんだかモズとテウタ、二人が出会えてよかったな強く思いました。火の中に飛び込む正義感が絶対に正しいとは言えない。心配と怒りでテウタちゃんをぶっちゃったモズが大好きです。テウタまで失ったら絶対立ち直れないよね…。死体処理の件はほんと真相までやるとほんと色々考えてしまいます。
◆シュウ
共通から個別まで進んで感じたのが距離感がちゃんと縮まっている!ということ。一線を引きながらも縮んだ距離感からお互いに理解し合おうという姿勢に至るまでがひとつ、彼の√で好きなところです。テウタちゃんにとって最初一番嫌な印象だっただけに初対面時と恋人になってからのギャップが萌える♡CV細谷さんってだけでもだいぶ萌えるんですけどね。声、好きです(笑)
ヤンの策略でシュウが捕まった時は敵だー!と思ったのに、実は安全圏にいて欲しかったとかシュウにとっては良い意味でふざけんなよってなりますよね…。ていうかあのビジュと声で女性なんて誰が想像できたでしょうか。濁してるけど絶対そうですよね。男として育てられたのかそちらの方が殺しの仕事としてやりやすかったのか。後者でありそう。現実的でない妄想としてテウタちゃんとヤンが仲良くなって同性だからという理由で仲良くしてシュウに嫉妬して欲しい(´・ω・`)w
話しを戻します。ハピエンorバドエンの境目になってた選択肢の意味がなんだかささりましたね。あの映画の話しはちゃんと意味があったんだなって感心したというか。後編はほんとなんで本編にいれてないのって感じの重たい…んー重症?な内容。二人が本当に家族になる日を見届けさせてほしい…もちろんテウタちゃんにとってもだろうけども、シュウにとっての家族の存在が大き過ぎて絶対泣ける…。
◆リンボ
共通の時点でなんだか彼氏みあふれてるな!とときめかせられたリンボ・フィッツジェラルド。大丈夫だと安心させてくれる年上男性って素敵ですよね。考え方はテウタと似た感覚を持っていてまさにお似合いな二人!リンボに関しては王道的だなと思いました。親しみやすくていつも笑顔な彼にも心の傷をかかえているという展開が気持ち良かったです。ちなみにナヴィードの馴れ馴れしすぎる距離感わざとだと思ってたけど進むと、あこれリンボと出会った時からなんだってことが判明してなおさら引いたっていう余談。分かる、とはいえないけど彼は彼で好きな人の為になりふり構ってられない状況だったことは理解しました。恨まずにはいられない気持ちは察せる。
しかしやり方がやばいことを自覚した上でやばいことやってるのはトロイと同じだけど、その上に執念がのっかってるのでさらに悪質。やっぱり信頼しあってた時間かあるからこそリンボも辛い…。
恋愛面はお互い一緒にいるのが自然になってるのが私の萌えポイントでした!リンボの着ているジャケットに包まれるテウタちゃんの図がドツボで過呼吸起こしそうでした(T^T)♡(こういうスチルもっとくれ!となったのでやっぱり引き目線のスチル大事)
BADENDはきつかった…。テウタの死にたくないし死なせたくないの心の揺れとナヴィードの死ぬ寸前の様子の語り。きっつい。あとラストの音楽にテウタ鼻歌使うとは…苦しかった(´._.`)後編は想像以上に、良い今でも悪い意味でもただのいちゃいちゃだったなと!他キャラが割りと大事な部分もってきてたから何かあるの前提で読んじゃったからかな。でもいちゃこらは最高♡
◆真相
▷▷FULL CIRCLE
フルサークルについての真相。カルメンの恋人が「兄」で「弟」がアレックス。アレックスとカルメンの関係が複雑で悲しい。カルメンからすると最愛の恋人の弟で、フルサークルを作ってしまうほどの思いで見つけ出して仇を打ちたい憎い相手で、家族になりたいと思っていた存在で、ということが言葉になりません。しかも恋人が死の間際、最後に呼んだ名前がアレックスのことだと言う涙がもう…。
きっと本来兄弟仲良くいられたはずなのに少しのすれ違いと外からの思惑で別れてしまった道が辛い。写真も仲良さそうだったもんね…。「あっち側」でなく「こっち側」でいられたならどんなに素敵な家族になれたことか。(こうやって区別してしまうのは違うなと思いつつ彼らも理解してる一つの事実として解釈しております)それでも前に進んだ彼女の強さはとても尊敬できる!今後の二人が傷をかかえながらも時間をかけて和解してお互いに癒してあげられる存在になってほしいと願います(´;ω;`)
▷▷AULD LANG SYNE
あだーーーむっ!キャスト的にも立ち位置的にも匂わせがすごいけどこんなにも放心してしまう内容だなんて思うはずもなく。ただただ辛い、悲しい、虚無感の重みがのしかかって時間が経てば経つほどに結末に侵食されていく感覚。涙は一欠片もでませんでした、そういう切ない苦しいとか通り越してどうしてって言葉が一番しっくりする気がする…。ルカとアダムとテウタの友情の深さが絆が計り知れないものだと最後になってやっとちゃんと理解できたのかもしれません。ルカの性犯罪や子供の犯罪者について警察官として興味があるって言ってたのも繋がりました。
ちょっと言葉がきついですが正直製作さんがどうしてこんな結末にしたのか。否定的な意味ではなく単純な疑問です。心に残るものは確かにあるし衝撃に震えましたが、あえてこの道を選んだ理由が私にはまだこれ!というものが見つけられてないので、他のプレイされた方の感想を漁る旅にでます(というかでてるw)。アダムの2人を、テウタを思う気持ちが痛々しくて愛おしくてしんどい。ラストの音楽がまた良い:( ;´꒳`;):!
あとサウリ先生ですね、初見悪そうと思ってヘルベチカ√でいい人じゃんと安心、そしてつきおとされて…ほんとだまされたー!でも彼からするとほんとにきっかけを与えただけ、観察したいだけ。そもそもの悪意もないから見抜くっていう言い方じゃないのかな。他の方の感想みてるとなるほどねって発見する部分ちらほらあるので気づけてないことまだありそう。
「壊れたものこそ美しい」という言葉に対する「あなたはさぞ美しいんでしょうね」というテウタちゃんの返しが個人的にかなり震えました。
青い薔薇の花言葉【夢は叶う】。少し前まで青い色素の薔薇を作ることが難しいことに由来し【不可能】だったそう。不可能が可能に、夢が叶うという花言葉に対する意味の変化もシナリオに込められているならば本当に皮肉な結末。せめて告白できればよかったのに。兄を殺している手前何も言えなかったのかなと考えると込み上げるものがあります。最後は明言されてませんが亡くなったんだろうな。脳腫瘍の演出であるぼやけた画面でより感情を揺さぶられました。ありがとうございます。アダテウは尊いです。
最後に
終わってからもぐるぐる考えてしまう内容でした。移民について、傍観者であること、自分の信じる正義、分かろうとする気持ち。現実に繋がる部分として考えさせられるものがあったのもよかったです。とても良い時間を過ごすことができました。
ちよこ